2010年9月22日水曜日

連続群入門

最近では違うのかもしれませんが,私が学生だったころは物理学科に群論(特に連続群)の授業がなく,量子力学の角運動量の理論などで苦労したものです.物理をやっている人にとって,リー代数の入門書といえばジョージァイ(綴りはHoward Georgiなので,ジョージャイのように読む)の「物理学におけるリー代数」だと思うのですが,リー代数だけでなく,リー群論にまで手を伸ばそうとすると,私のような数学をまじめに勉強していなかった学生にとって敷居の高い教科書ばかりでした.

このような物理系の学生への連続群論への入門書としてよく語られるのが培風館から出ている山内恭彦・杉浦光夫 両氏著の「連続群論入門」なのですが,最近再版されたようです(2010/08発売となっている).何度も刷を重ねているようなのですが,入手困難であることが多く,古書では高値で取引されているのもよく見かけます.線形代数と微分積分(イプシロン・デルタ論法を使う)の知識があれば読めるように工夫されているので,おすすめです.といってもきっちりと読んだことはありませんが.

しかし,培風館のホームページが去年からいっこうに更新されていないので,大丈夫かいなと思いますが,このように再販を行っているのでまだ生きているのでしょう.

ジョージァイの「物理学におけるリー代数」もしばらく入手困難な状況が続いていますが,原著が版を改めたことに伴い, 改訂作業中のようです.これもしばらくすれば入手可能になるのではないかと思われます.