2013年3月30日土曜日

mdframed.styで定理環境を装飾する

追記:2016/05/21 定理環境をmdframed.styからtcolorbox.styに変更しました

LaTeXにおいて定理環境を枠で囲む方法は色々あるようですが、最近はthmtools.styを使っていました。ただ、枠線が通常の定理環境の外側に引かれるらしく、overfull \hboxの警告が大量に出ることや、定理環境がページを跨ぐことが出来ずレイアウトが大きく崩れることがあるのが気になっていました。

最近mdframed.styなるパッケージがあることを知り、少しずつ試していたものの、pstrickやtikzを使って描画するオプションをつけるとエラーが発生して使い物にならないためしばらく放置していました。どうやらpdftexを使ってタイプセットすることを前提としている節があり、日本語platex環境ではdefaultのオプション以外は使えないようです。

今現在試している自分の設定を晒しておきます。mdframed.styはMacTeX2012やTeXLive2012には標準で含まれているはずです。プリアンブルに以下を記述しておきます。

\usepackage{amsthm}
\usepackage{xcolor}
\usepackage{mdframed} %複数ページをまたぐフレーム
\theoremstyle{definition}
\mdfdefinestyle{theoremstyle}{%
linecolor=gray!40,linewidth=.5pt,%
backgroundcolor=gray!10,
skipabove=8pt,
skipbelow=5pt,
innerleftmargin=7pt,
innerrightmargin=7pt,
frametitlerule=true,%
frametitlerulewidth=.5pt,
frametitlebackgroundcolor=gray!15,
frametitleaboveskip=0pt,
frametitlebelowskip=0pt,
innertopmargin=.4\baselineskip,
innerbottommargin=.4\baselineskip,
shadow=true,shadowsize=3pt,shadowcolor=black!20,
theoremseparator={.},
}
\mdtheorem[style=theoremstyle]{defi}{$\blacklozenge$定義}[chapter]
\mdtheorem[style=theoremstyle]{prop}[defi]{$\blacklozenge$命題}
\mdtheorem[style=theoremstyle]{theo}[defi]{$\blacklozenge$定理}
\mdtheorem[style=theoremstyle]{lem}[defi]{$\blacklozenge$補題}
\mdtheorem[style=theoremstyle]{coro}[defi]{$\blacklozenge$系}
\mdtheorem[style=theoremstyle]{axiom}[defi]{$\blacklozenge$公理}

見た目は次のようになります。陰が無いと少し寂しい感じになるのでつけてみました。
しかしページを跨ぐときにも陰がついてしまうのが困り者です。


うーん。これじゃない感が払拭出来ませんが、thmtoolsのときよりはマシになったかも。ちなみにoverfull \hboxの警告は少なくなったものの、bad breakというmdframedの警告が大量に出るようになりました。

2013年3月8日金曜日

Astor Piazzolla タンゴ組曲その他の動画


ピアソラのタンゴ組曲といえば、アサド兄弟のために作曲され、演奏も決定版はアサド兄弟によるものですが、他にもいくつか良いものを見つけたので貼付けておきます。





結局アサド兄弟の演奏に似たのが良いと感じてしまうようです。


AA印の悲しみも大好きな曲の1つですが、個人的には原曲に近いほうが好みです。


モサリーニさんのバンドの演奏もよいです。8:00辺りのパートで胸を抉られるような気分になります。
自分の葬式とかでかけて欲しい曲ですね。

1997年にピアソラ没後5周年企画で、ピアソラの全てという番組がNHKで放送されました。
私は当時ピアソラのことを全く知らず、メタラーだったのですが、この番組を見て魅了されてしまった記憶があります。

トロイロ組曲からzitaという曲です。トロイロ組曲ではescolasoという曲が好きなのですが、アサド兄弟以外の演奏で好みのものが見つからなかったのでこの辺で。